本研究は、早産極低出生体重児の概日リズム形成と乳幼児期の成長発達の関連を解明することを目的とした。在胎32週未満の早産児または出生体重1500g未満の極低出生体重児を対象に、修正37週から44週の間に唾液中のコルチゾール値(10時、22時)を測定して概日リズムの有無を調べた。研究対象児31名の内、唾液中のコルチゾール値の比により定義した概日リズムあり群は6名(19.4%)であった。概日リズムあり群となし群の比較において、乳幼児期の体重、身長、頭囲のSDスコアの変化率、幼児期の新版K式発達検査の修正年齢でのDQ値に、統計学的な有意差をみとめなかった。
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