食物依存性運動誘発アナフィラキシーに対して、プロスタグランジンE1誘導体であるミソプロストールの前投与が、誘発症状を抑制しうるかを検討した。期間中に問診およびプリックテスト陽性または特異的IgE抗体が陽性のためFEIAnが疑われた症例は32例であった。食物+運動、アスピリン+食物、アスピリン+食物+運動のいずれかで症状が誘発された症例は29例であった。同意が得られた23例に、ミソプロストール前投与による症状抑制についての負荷試験を行ったところ、20例で完全に症状を抑制できた。FEIAnの患者にとって、ミソプロストールの前投薬は症状を抑制する手段の1つとなり得、患者のQOL向上につながる。
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