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2020 年度 研究成果報告書

成長関連タンパク43(GAP43)の神経発達障害への影響

研究課題

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研究課題/領域番号 17K16371
研究種目

若手研究(B)

配分区分基金
研究分野 精神神経科学
研究機関新潟大学

研究代表者

井上 絵美子  新潟大学, 医歯学総合研究科, 客員研究員 (80726323)

研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2021-03-31
キーワード自閉症 / GAP-43 / シナプス / ハイコンテントスクリーニング
研究成果の概要

自閉症ヒト患者のDNAサンプルにおけるGAP-43遺伝子のエクソンシーケンスにより同定した機能的に有害と判定された稀なミスセンス変異(rs561268447)について、568人の自閉症患者、1,473人の統合失調症患者、10,127人の対照者を対象にrs561268447の関連分析を実施した。しかし、疾患との有意な関連は確認できなかった(Arta et al., 2021)。rs561268447部位の変異を導入したHela細胞を抗GAP43抗体で染色したところ、変異導入細胞は野生型GAP43導入細胞に比べて、GAP43の核周囲の発現が少ないという所見を得た。

自由記述の分野

発達精神医学

研究成果の学術的意義や社会的意義

自閉症ヒト患者のDNAサンプルにおけるGAP-43遺伝子のエクソンシーケンスにより同定したin silico解析(Polyphen-2およびSIFT)において機能的に有害と判定された稀なミスセンス変異(rs561268447)は、一般集団おいて自閉症および統合失調症のリスクとなることは示すことはできなかったが、少なくとも自閉症の一部の集団でのリスクとなることや細胞レベルで異常を起こす可能性を示した。本研究成果は自閉症の病態研究や治療開発推進の一助となると考えられる。

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公開日: 2022-01-27  

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