PTSDにマイクログリア(MG)由来BDNFが関与していると仮説を立て、先行論文で恐怖消去が障害されている幼若期隔離マウス、並びにMG特異的BDNF過剰発現マウスを用いて、恐怖消去試験を行ったが、いずれも対照マウスと比較して差はなかった。しかし、幼若期隔離マウスのMG由来BDNF mRNAは、対照マウスに比べ発現が高いことを見出した。 PTSD患者で異常が報告されているプレパルス抑制試験を行ったところ、通常飼育マウスと比較して幼若期隔離マウスでは、69dBのプレパルス抑制が低下していた。 また、隔離時期をずらした青年期隔離マウスは通常飼育マウスとBDNF発現やプレパルス抑制に差はみられなかった。
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