寛解のうつ病患者群は男性6名、女性6名、平均年齢53歳、HAM-D4.4点、難治性のうつ病患者群は男性5名、女性7名、平均年齢59歳、HAM-D22.9点、健常対象群は男性6名、女性6名、平均年齢53歳を対象とした。線条体におけるセロトニン1B受容体結合能の平均は、健常対象群、寛解の患者群、難治性の患者群の順で2.53、2.29、2.56、後頭皮質での平均は、1.67、1.43、1.32であった。明らかな群間差は認めなかったものの、後頭皮質では健常対象群、寛解群、難治群でセロトニン1B受容体結合能が低下する傾向が認められた。
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