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2019 年度 研究成果報告書

うつ病におけるセロトニン1B受容体のPETイメージングを用いた評価研究

研究課題

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研究課題/領域番号 17K16400
研究種目

若手研究(B)

配分区分基金
研究分野 精神神経科学
研究機関日本医科大学

研究代表者

野上 毅  日本医科大学, 医学部, 助教 (30701940)

研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2020-03-31
キーワードうつ病 / セロトニン1B受容体 / PET
研究成果の概要

寛解のうつ病患者群は男性6名、女性6名、平均年齢53歳、HAM-D4.4点、難治性のうつ病患者群は男性5名、女性7名、平均年齢59歳、HAM-D22.9点、健常対象群は男性6名、女性6名、平均年齢53歳を対象とした。線条体におけるセロトニン1B受容体結合能の平均は、健常対象群、寛解の患者群、難治性の患者群の順で2.53、2.29、2.56、後頭皮質での平均は、1.67、1.43、1.32であった。明らかな群間差は認めなかったものの、後頭皮質では健常対象群、寛解群、難治群でセロトニン1B受容体結合能が低下する傾向が認められた。

自由記述の分野

精神医学

研究成果の学術的意義や社会的意義

病期の異なるうつ病患者と健常対象群のセロトニン1B受容体結合能を比較し、明らかな群間差は認めなかったものの、後頭皮質においては健常対象群、寛解うつ病患者群、難治性うつ病患者群の順で結合能が低くなる傾向が認められた。この結果は、過去の研究で、再発したうつ病患者群が健常対象群と比較してセロトニン1B受容体結合能が25%低下しているとの報告に矛盾しない結果であると考えられ、セロトニン1B受容体がうつ病の病態に関与している可能性を示せた。今後うつ病の病態や治療経過を予測するうえで貴重な所見であると考えられる。

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公開日: 2021-02-19  

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