本研究は、IBD、NASH、動脈硬化モデルの病変部位において高集積する補体 (Properdin) に注目し、これらにより形成される補体複合体を検出するための核医学診断薬を開発することで、慢性炎症を可視化する画像診断法を構築することを特色としている。本研究ではProperdinの放射性標識法の確立およびプローブの有用性を評価するための実験モデル動物の確立に成功した。今後、プローブの有用性をモデル動物等で評価することによって、IBD、NASH、動脈硬化の病態の質的情報を得ることことができる新たな診断法の開発が行える可能性がある。
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