腹部内臓動脈瘤のカテーテル治療に対して、3Dプリンタで作成された血管モデルの有用性について研究を行った。最初は、無料のソフトや外注業者などを用いることで、作成費用が4,000円以下で作成が可能であったが、径5㎜以下の細い血管の再現は困難であった。次に、企業と共同研究で、ハイドロゲルを用いた脳動脈瘤の血管モデルの作成を行った。5㎜以下の細い血管モデルが作成できたが、カテーテルやワイヤーを挿入すると摩擦抵抗が強く、カテーテルを奥に進めるのが難しかった。さらに、院内にレジンを用いた3Dプリンタを導入し、1日以内に血管モデルの作成を行うことができるようになり、日常臨床への応用も進んだ。
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