画像診断のgold standardは病理所見であるが、画像所見と病理所見が乖離することもまれではなく、この画像と病理の乖離は正確な患者の治療方針の決定にとって大きな妨げとなっている。この乖離は、治療前の画像が患者の体内(生体)を対象としていることに対し、病理所見はホルマリン固定が行われた検体が対象であり、両者の対象物が完全に一致していないことに由来している可能性が高いと考えられ、両者の差異を補正する手段を検討した。結果ホルマリン固定により特に疾患が存在する場合に画像所見が変化している可能性があることがわかった。
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