本研究では、生理的集積の低いチミジンの誘導体であるfluorothymidine(FLT) PET検査の心臓サルコイドーシス診療における有用性を既存のFDG PETと比較検討した。FLT PETでは心臓病変及び縦隔リンパ節にFDG PETよりは集積は低いものの、異常集積として陽性描出が可能であった。診断能においてはFLT PETはFDG PETに遜色ない結果であった。また、治療前後に撮影した症例においては、治療後にFLTの心臓病変及びリンパ節病変の集積が低下しており、治療効果判定にも有用である可能性が示唆された。
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