本研究の目的はヨード造影剤の腎毒性を低減するため、リポソームにヨード造影剤を内包したイオメプロール含有リポソーム(IPL)を開発することである。 脂質組成、混錬の最適条件等を検討し、高いヨード濃度のIPLを安定して得ることに成功した。また、ラットの造影剤腎症モデルを作成し、IPLの腎機能に対する影響を通常のヨード造影剤と比較して評価したところ、通常のヨード造影剤では造影剤腎症を来したのに対し、IPLでは腎機能に影響が見られなかった。 腎毒性を低減した新たなヨード造影剤であるIPLの開発に成功した。
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