体外循環装置や膜型人工肺(V-A ECMO)を用いる治療は保険償還が6時間である一方、数日単位で行うような治療であることが多い。小児用の血液ポンプとしては現行ではローラーポンプを使用することが多いが、遠心ポンプと比べて耐久度が低いこと成人用の血液ポンプでは過流量になりやすい。また成人と比べて体が小さく、成長に伴い循環血液量が変化していく小児独特の問題からも、小児から成人まで使えるような幅広い性能を有することが小児用血液ポンプでは望ましい。本研究ではこれまで開発してきた高揚程・低流量な性質をもつシーケンシャルフロー血液ポンプを小児用にカスタマイズすることで、これを達成する見込みをつけた。
|