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2019 年度 研究成果報告書

癌微小環境における癌関連線維芽細胞のRNA編集の意義と治療への応用

研究課題

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研究課題/領域番号 17K16557
研究種目

若手研究(B)

配分区分基金
研究分野 消化器外科学
研究機関岡山大学

研究代表者

重安 邦俊  岡山大学, 大学病院, 助教 (70544071)

研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2020-03-31
キーワードRNA編集 / 大腸癌 / 微小環境 / 癌関連線維芽細胞 / ADAR1 / AZIN1
研究成果の概要

今回我々は、大腸癌微小環境(TME)のなかで最も代表的な癌関連線維芽細胞(CAF)におけるRNA編集の意義について検討した。627例の大腸癌症例を解析した結果、癌組織ではADAR1の発現およびAZIN1 RNA編集レベルが上昇しており、それらは間質性マーカーであるVimentinやFAPの発現との相関が認められた。ついで大腸癌組織の免疫染色を施行し、ADAR1の発現は癌細胞、線維芽細胞ともに上昇していることを確認した。癌培養上清を線維芽細胞に添加するとADAR1の発現およびAZIN1 RNA編集レベルが上昇した。またEdited AZIN1を強発現させた線維芽細胞では浸潤能が上昇した。

自由記述の分野

エピジェネティクス

研究成果の学術的意義や社会的意義

今回の研究の結果から大腸TME中のCAFのAZIN1発現の上昇は、CAFの浸潤能を増加させるとともに、腫瘍の浸潤能の重要な予測因子となり得ることが示された。
当研究は大腸癌TMEにおけるRNA編集の意義について検討した初めての独創的な研究であり、浸潤能を評価するバイオマーカーとなりうること、また新たな治療ターゲットとなりうることを示した。

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公開日: 2021-02-19  

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