実験誤差を減らす目的で行ったフィーダーフリー培養の検討で、iPS細胞からの分化誘導はBMP4、FGF2、VEGF、SB431542で刺激する方法を取った。しかし分化誘導効率が安定せず、FGF2、BMP4、VEGF、cAMPの刺激で分化誘導を行った。分化後の細胞を培養液灌流下で培養したが、灌流早期に剥離してしまい、実験を進行していくことが出来なくなった。 今回の現象はiPS分化誘導細胞として避けられない細胞脆弱性のためか、もしくはフィーダーフリー培養の影響なのかは現状不明である。今後は以前のマウス胎児由来線維芽細胞をフィーダー細胞としたiPS細胞培養法で再検討する必要があるものと考えている。
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