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2019 年度 研究成果報告書

ガレクチン-3のくも膜下出血後早期脳損傷発生メカニズムにおける役割の解明

研究課題

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研究課題/領域番号 17K16640
研究種目

若手研究(B)

配分区分基金
研究分野 脳神経外科学
研究機関三重大学

研究代表者

芝 真人  三重大学, 医学部附属病院, 講師 (30595682)

研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2020-03-31
キーワードガレクチン-3 / くも膜下出血 / 早期脳損傷
研究成果の概要

本研究ではガレクチン-3のくも膜下出血(SAH)後早期脳損傷における役割について検討した。マウスSAHモデルにおいてガレクチン-3のインヒビターであるmodified citrus pectin(MCP)がSAH後の早期脳損傷を抑制するかを調べたところ、MCPはERK1/2, STAT-3, MMP-9などの細胞内シグナリング関連蛋白を不活化することで、SAHによる神経症状の悪化、血液脳関門障害とガレクチン-3誘導を抑制した。これに引き続き精製ガレクチン-3を投与する実験を行ったところ、MCPにより抑制されていた血液脳関門障害と神経症状の悪化が認められた。

自由記述の分野

くも膜下出血

研究成果の学術的意義や社会的意義

くも膜下出血は予後不良な疾患であり、その治療介入可能な予後不良因子として早期脳損傷が挙げられる。しかしその病態の詳細なメカニズムについては未だ明らかとなっておらず、したがって、特異的な治療法も無いのが現状である。ガレクチン-3は種々の組織の細胞内外に存在し、アポトーシスや炎症における信号伝達に関与するとされている。今回ガレクチン-3がSAH後の脳において発現が増加し、様々な細胞内情報伝達機構を通して血液脳関門障害と脳浮腫に関連していることが明らかとなった。本研究の成果は将来ガレクチン-3抑制を介する新たな早期脳損傷に対する治療法の開発へと発展する可能性があると考えられる。

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公開日: 2021-02-19  

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