神経膠腫患者において、髄液検体から採取したcell free DNAに関してdigital PCR法を用いた解析を行ったところ、予後予測および治療反応性予測に有用とされるIDH1遺伝子変異、H3F3A遺伝子変異およびTERT promotor変異を高率に検出および定量することができた。本研究では神経膠腫において腫瘍摘出を必要としない低侵襲な診断法(髄液を用いたliquid biopsy)の基礎が確立された。現在当施設において本研究の成果をさらに発展させる目的で「Liquid biopsyによる脳腫瘍新規診断バイオマーカーの探索」に関する臨床研究を行っている。
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