脳腫瘍幹細胞を用いたモデルマウスにおいて、DEPDC1を抑制させると、腫瘍内でのアポトーシス/ネクローシス細胞の増加が認められ、著明な生存期間の延長を認めた。CD4,CD8陽性のリンパ球が腫瘍周囲に増殖しており、DEPDC1の抑制が腫瘍の免疫寛容を阻害する可能性を示した。 GL261を用いたモデルマウスにおける治療実験として、ペプチドワクチンとPD-1抗体を併用することで、腫瘍増殖の抑制と生存期間の延長が確認された。免疫染色を用いた解析でPD-1抗体併用によりT細胞浸潤が増加する可能性が示された。 臨床応用に向け、DEPDC1の機能・ワクチンの投与方法に対する知見を得ることができた。
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