研究課題
若手研究(B)
放射線抵抗性を示す脳腫瘍幹細胞様細胞(ONS-F8とA172-T2)を2つの細胞株(ONS-76とA172)から樹立した。A172からはコントロールとして、幹細胞性の弱いA172-T1も樹立した。ONS-F8とA172- T2は解糖系が亢進する、ということがわかった。また、ONS-F8とA172- T2には、放射線0.5~1Gy照射後に浸潤能の亢進が見られた。さらに、リアルタイムPCRを用いて、関連すると思われる遺伝子の発現解析を行った。
放射線生物学
本研究は、放射線照射後の細胞の遊走浸潤という独自の視点から、脳腫瘍幹細胞様細胞の新たな放射線抵抗性メカニズムを解明しようと試みるものである。研究の成果は、遊走阻止効果を期待した薬剤併用療法に関して、理論的根拠を導くことができる。