研究課題
若手研究(B)
HIV関連神経障害性疼痛ラットモデルを用いて、HIV誘発性アロディニアに対する牛車腎気丸(GJG)の効果を調べた。 神経因性疼痛は、組み換えHIV-1エンベロープタンパク質であるgp120を坐骨神経に巻き付けることによって誘発された。機械的閾値は、von Frey filamentsを用いて調べた。ラットを無作為にgp120群、GJG投与gp120群、偽手術群、およびGJG投与偽手術群の4群のうち一つに割り当てた。 GJG投与gp120群はgp120群と比較してアロディニアの改善を認めた。
麻酔科学
我々のデータは、HIV関連神経障害性疼痛ラットモデルにおいて牛車腎気丸がHIV誘発性アロディニアを抑制することを示した。これにより牛車腎気丸がHIV関連神経障害性疼痛に有効である可能性が示唆された。現在、HIV関連神経障害性疼痛に対して牛車腎気丸が作用する機序について、分子生物学的検討を行っている。