研究課題/領域番号 |
17K16757
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
麻酔科学
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研究機関 | 東京医科大学 |
研究代表者 |
魚島 直美 東京医科大学, 医学部, 臨床助教 (20792211)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | 敗血症性脳症 / Cyclophilin D / mitochondria |
研究成果の概要 |
第7-8週齢の雄性C57BL/6マウス(WTマウス)とCyclophilin D遺伝子欠損マウス(KOマウス)を用いて盲腸結紮穿孔法による敗血症関連脳症モデルを作成し、死亡率の比較及びCelestine blue and acid fuchsin染色とHE染色にて大脳の神経細胞死を比較したところ、KOマウスで有意に低かった。モデル作製18時間後の海馬および大脳皮質を用いて炎症性サイトカイン発現と、ミトコンドリア呼吸鎖の機能を測定したが有意差はなかった。SAEの発生機序としてCyclophilin Dが関わるか明らかにならなかった。
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自由記述の分野 |
Nerve anesthesia
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
敗血症関連脳症の脳障害発症機序は不明であり標的分子も明らかではない。本研究では活性酸素種により活性化されるBcl family とMPTPを制御するミトコンドリアpeptidyl prolyl isomerase (Ppi)のCyclophilin Dに注目し、SAEの誘発機序としてCyclophilin D遺伝子欠損(Ppif-/-)マウスを用いた盲腸結紮穿孔法誘発脳症モデルにて解析を進めた。死亡率や神経細胞死の減少は認められたが、炎症性サイトカインやミトコンドリア呼吸鎖に有意差はなく詳細なメカニズムの解明には至らなかった。
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