研究課題
若手研究(B)
低温大気圧プラズマを培養液に照射して、培養液中に発生したラジカルによる間接的な相互作用である抗腫瘍効果に着目し、研究を進めてきた。そして、培養液にプラズマを照射すると種々の化学反応による活性型ラジカルが発生し、それが膀胱癌細胞に対して細胞内シグナル伝達経路の活性化を誘導して、アポトーシスを引き起していることを突き止めた。膀胱は管腔臓器であり、プラズマを照射した治療液を膀胱内に注入することができる。この方法は“膀注療法”において、その効果を最大限に引き出すことが可能である。
泌尿器腫瘍
本研究の成果により、プラズマを用いた新しい治療法により膀胱癌対する良好な効果を認めた。今後は更なるメカニズムを解明し、膀胱癌に対する新たな膀胱温存療法の開発が大いに期待される。