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2018 年度 研究成果報告書

胞状奇胎組織・患者間のABO血液型適合性による侵入奇胎発症リスクの予測

研究課題

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研究課題/領域番号 17K16831
研究種目

若手研究(B)

配分区分基金
研究分野 産婦人科学
研究機関千葉大学

研究代表者

佐藤 明日香  千葉大学, 医学部附属病院, 助教 (60779859)

研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2019-03-31
キーワード胞状奇胎 / 血液型不適合 / ABO血液型 / 侵入奇胎
研究成果の概要

本研究は、胞状奇胎組織-患者間のABO血液型適合性と、続発症(侵入奇胎)発症リスクの関連を検討することを目的として行った。129例の奇胎組織と患者血液を用い、リアルタイムPCRを用いた高解像度融解曲線分析によってABO血液型の遺伝子型を同定した。患者血液型による続発症発生率はAB型>A型・B型>O型の順で高い傾向にあった。奇胎組織―患者間のABO血液型適合性は、73%が適合、26%が不適合であったが、適合性によって続発症の発生率は有意差を認めなかった。胞状奇胎患者のABO血液型は続発症と関連する傾向にあるが、その機序として血液型不適合による免疫学的拒絶反応は直接関連していないことが分かった。

自由記述の分野

絨毛性疾患

研究成果の学術的意義や社会的意義

胞状奇胎後は、全胞状奇胎で約15%、部分胞状奇胎で約1~2%の症例で続発症(侵入奇胎)を発症する。侵入奇胎になる患者を予測できれば、奇胎後経過観察の個別化が可能となり、低リスク患者の早期妊娠許可などのメリットが考えられる。本研究により、患者のABO血液型と続発症発生率が関連する傾向が確認された。また、本研究は胞状奇胎組織の血液型を調べた初めての研究であり、ABO血液型と侵入奇胎発症との関連が免疫学的機序によるものではないことが初めて示された。これをふまえて更なる病態解明の進展が期待される。

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公開日: 2020-03-30  

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