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2018 年度 研究成果報告書

難治性網膜疾患の進行防止と、VEGFに依存しない追加治療法の充実

研究課題

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研究課題/領域番号 17K16963
研究種目

若手研究(B)

配分区分基金
研究分野 眼科学
研究機関名古屋大学

研究代表者

兼子 裕規  名古屋大学, 医学部附属病院, 病院講師 (20647458)

研究協力者 清水 英幸  
鈴村 文那  
南波 里奈  
山田 和久  
研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2019-03-31
キーワードVEGF / 糖尿病網膜症 / 加齢黄斑変性 / 増殖硝子体網膜症 / caveolin-1 / エイコサペンタエン酸 / ミュラー細胞 / 網膜電図
研究成果の概要

増殖硝子体網膜症患者の増殖膜ではCaveolin-1の発現が亢進していた。Caveolin-1は網膜色素上皮細胞の上皮間葉転換を抑制した。ヒト硝子体中におけるmicroRNAの発現と、増殖硝子体網膜症の関連性について総説を作成した。糖尿病モデルラットではエイコサペンタエン酸(EPA)の給餌によって網膜電図の律動様小波(OP)が改善された。ミュラー細胞中の脳由来栄養因子(BDNF)がEPAにより上昇した。加齢黄斑変性の研究では、AluをヒトRPE細胞およびマウス眼球内に投与し、IL1β・IL18の上昇を確認しLamivudineによって抑制された。

自由記述の分野

網膜硝子体学

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究課題では、現在加齢黄斑変性・糖尿病黄斑浮腫といった主要網膜疾患の多くが抗VEGF治療薬に強く依存しており、同時に抗VEGF治療薬が著効しない症例で治療の選択肢が著しく制限されることや抗VEGF薬の負の要素が注目されづらい状態を打開する策を模索するものである。VEGF受容体R2は網膜神経細胞に発現していることから、VEGFは網膜神経細胞の活性とも関連があり、糖尿病網膜症に対する抗VEGF薬使用には負の影響が懸念される。我々が確認したEPAによる網膜神経細胞保護効果は、糖尿病網膜症の長期的な神経保護という点で非常に重要であり、社会的失明患者を減少させる手段として検討の余地が十分あると考える。

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公開日: 2020-03-30  

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