VV ECMOを用い管理した間質性肺炎急性増悪患者の肺組織を,人工呼吸器のみで管理した患者と比較した.VV ECMOを用いて管理した群では,様々な炎症・血管内皮マーカーの発現が低下しており,VV ECMOを用いて管理を行うことで肺障害を抑制でき有用である可能性が示唆された.続いて実際に治療を行った患者の血清を用いて各種マーカーの変化を検討した.少数の症例数での検討ではRAGEが最も治療経過を反映していた.症例数を増やしRAGEがVV ECMOでの治療経過を反映していたメカニズムを解析することで間質性肺炎急性増悪への有効な治療への足がかりとなる可能性が示唆される.
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