心不全患者に対し持続血糖モニタリング(CGM;continuous glucose monitoring)検査を行い,血糖変動が心不全の予後にどのような影響を与えるかを検討した,糖尿病に対し薬物加療を行なっていない心不全患者に対するCGM検査の検討では,8割以上の患者で自覚症状の無い80mg/dL以下の低グルコース値の時間帯が認められ、その多くは午前0時~8時の就寝中であった。心拡大を認める患者群で,低グルコース値を示した総時間が有意に長く、検査中の最低グルコース値も有意に低かった。また低グルコース時間とNT-proBNP値の上昇との関連も認められた。
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