近年,界面解析技術の進歩によって,物体表面を分子レベルで制御する手法を用いた“表面改質技術”が発展している。これらの技術の歯科への導入は,多様な歯科材料に対する接着性を有する“ユニバーサル接着材料”の開発につながっている。一方,歯科用接着材料の主要技術である様々な被着体に対する表面改質効果を正確に解析する評価法は,未だ確立されていない。そこで申請者は,“ユニバーサル接着材料の表面改質技術”に着目し,界面科学的な観点からその化学的接着機構を解明するとともに“次世代の接着評価法”を確立することを目的とした。
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