研究課題
若手研究(B)
神経堤細胞分化に重要であるNotchシグナルをドキシサイクリン濃度依存的に調節することが可能である、NICD1-miPS細胞の樹立に成功した。これにより、iPS細胞の骨芽細胞分化におけるNotchシグナルの役割が検討できるようになった。また、樹立した細胞株を用いて骨芽細胞分化を行った結果、Notchシグナルを恒常的に発現させた群では骨芽細胞分化がわずかながら抑制された。今後さらなる検討を行い、抑制機構の解明を行う予定である。
再生医療
現在までにおいて、iPS細胞の骨芽細胞分化におけるNotchシグナルの役割は十分に分かっていない。今回樹立した細胞を用いることにより、iPS細胞の骨芽細胞分化におけるNotchシグナルの解明が容易になると考えられる。また、Notchシグナルは神経堤細胞分化に重要とされており、顎骨は神経堤細胞由来の骨であることから、iPS細胞を用いた顎骨再生のメカニズム解明に役立つと考えられる。