対象者の338名のうち67名(男性15名,女性52名,初診時平均年齢39.6±16.4歳)が本研究に同意し追跡調査を受けた。初診時からの経過期間は平均12.2+/-1.1年であった。データ不備があった7名を除外し,60名を解析対象被験者とした。初診時と追跡調査時の開口量を比較したところ,それぞれ増加していた。病態分類間においては開口量に有意な差は認めなかった。また疼痛や随伴症状の程度については,顎関節部の痛みは安静時,機能時ともに有意に減少していたが,頭痛,首筋の痛み,肩こりの程度については有意な差は認められなかった。
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