本研究は、睡眠時ブラキシズム(SB)における疾患特異的iPS細胞を用いてセロトニン受容体(5-HT2A)のSNP変異による影響を調査し発生機序を解明することである。 5-HT2A遺伝子のSNP変異を有するSB群および変異の伴わない健常者群の血液サンプルよりiPS細胞を樹立した。樹立したiPS細胞は部位特異的な誘導により5-HT2Aを高発現する効率的な分化誘導法を検討した。機能解析のため、標的遺伝子プロモーター領域を標識したウイルスベクターの作製・導入し、生細胞での標的遺伝子発現細胞の同定が可能となった。これにより電気生理学的アプローチ(パッチクランプ法)の実施が可能となり、一定の結果を得た。
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