睡眠時ブラキシズム(SB)は,覚醒時の最大咬合力を超える力を伴うものや数分間持続するものがあり,顎口腔系に破壊的に作用する.しかし,チェアサイドでの正確な臨床診断方法は確立されておらず,SBの筋活動には様々なパターンがあることが示されているが,臨床的にはこれらの多寡を考慮せず一括りに診断され,画一的な対応がなされているため,正確な診断・治療がなされていないのが現状である. 以上より,従来のSB臨床徴候に加えて新しい知見などによる追加項目による診査を行い,睡眠ポリグラフ検査(PSG)により得られるSBイベントとの関連性を調査することで,新たな臨床診断基準を策定することを目指した.
|