粘表皮癌と診断され、根治術を行った患者を対象に免疫組織化学にて12の因子の発現確認を行い、PEP19、HER2、MUC4、MUC6の発現が予後と関係することが明らかになった。また、単独で検討するよりもそれぞれを組み合わせることでさらに、予後予測の精度が向上することがわかった。これらのことから、粘表皮癌においてはPEP19、HER2、MUC4、MUC6を用いたsubtype分類が有用な可能性が示唆された。粘表皮癌以外の唾液腺癌においても、一定割合で各標的分子の発現が確認され、さらなる症例の蓄積が必要であった。
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