マウス移植腫瘍モデルにおいてタラポルフィンナトリウム「ME2906」を使用した組織内光線力学的治療(iPDT)による抗腫瘍効果の検討を行った。実験群は非照射群、外照射(PDT)群、組織内照射(iPDT)群とした。PDT群に対してME2906を投与し、腫瘍部位にレーザー照射した。iPDT群に対してPDT群と同様の条件で、腫瘍組織内にレーザー照射した。施行3日目と7日目の腫瘍体積を相対腫瘍体積に換算し、治療効果を評価した。非照射群、 PDT群に比較して、iPDT群では3日目の相対腫瘍体積が有意に小さいため、ME2906を用いたiPDTはマウス移植腫瘍において抗腫瘍効果を得られることが示唆された。
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