研究課題
若手研究(B)
齲蝕は小児歯科臨床において最も多く遭遇する疾患であり、個人が保有する齲蝕原因菌の病原性を把握したうえで個々に適した齲蝕予防法を確立することが重要である。齲蝕の主要な原因菌であるStreptococcus mutans (S.mutans) は口腔内の様々な環境変化による影響を受けている。その齲蝕原性を低減される効果的な齲蝕予防法の確立のためフッ素他酵素活性を阻害する物質を用い、遺伝子発現変化から効果的な予防法の探索を行った。
小児歯科学
世界的に齲蝕は減少傾向と言われているが、本邦の現状として小児歯科診療室を訪れる重症齲蝕の低年齢児あるいは発達障害児は少なくなく、齲蝕罹患について二極化が認められている。齲蝕の原因としては食生活(糖分摂取)・歯質・細菌と多因子により罹患するが、本研究はその原因因子のうちの細菌をターゲットとした。個人が保有する齲蝕原因菌の病原性を把握したうえで個々に適した齲蝕予防法を確立することは学術的にも社会的にも重要で意義あることである。