臨地実習前後における看護大学生のクリティカル・シンキング(CT)を測定し,CTを用いる状況と理由を明らかにした。全国の看護大学生795名に,自記式質問紙調査を行い,統計的分析とテキストマイニング分析を行った。CT測定尺度平均点は実習前163.70±17.68,実習後171.21±19.03であった。実習体験によってCT測定尺度総得点が高くなっていた。また,CT認知の有無や実習体験の有無が尺度総得点に影響を与えていた。実習中にCTを用いる状況として,【問題解決】【意見交換】【患者理解】【看護展開】【内省】の5カテゴリーが抽出された。臨地実習における看護学生のCT使用傾向を把握することができた。
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