本研究の目的は、静脈炎や血管外漏出など末梢静脈留置カテーテル(Peripheral Venous Catheter:以下PVC)の合併症を予防するために、看護師が関与する輸液管理の技術的課題との関連を明らかにすることある。看護師が関与する輸液管理の技術的課題として、血管選択を抽出した。さらに、看護師の血管選択を支援する方法として、非接触型静脈可視化装置の活用に注目した。看護師は、非接触型静脈可視化装置の使用を「血管走行」で判断していること、さらに装置を使用したとしてもPVC留置の難易度は変化しないことが考えられ、看護師が直面する厳しい状況が本研究で明らかになった。
|