本研究は看護師のダブルケアの実態と、心身の健康との関連について明らかにした研究である。調査の結果、ダブルケアをしている看護師の年齢は40歳代が全体の51%と多く、50歳代が41%、30歳代が8%であった。ダブルケア中の看護師の子供の数は1.9±0.8人、介護をしている人数が一人ではなく、二人の割合は19%であった。 SF-36V2の結果より、8つの下位尺度で対象者の得点が国民標準値より低かったのは、8つ中7つあり、特に活力が最も低かった。サマリースコアは、ダブルケアをしている看護師は、子育てと介護をしていない看護師と比べて、役割/社会的健康度が有意に低いことが明らかとなった。
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