本研究の目的は、学童・思春期の子どもたちの食物アレルギーに対する理解度や考えを確認し、食物アレルギーを有する子どもが日常生活や周囲の人との関係で抱く思いと健康管理に関する疾患の影響について明らかにすることである。 子どもたちは、原因の食物を食べることで症状が誘発されること、好き嫌いといった個人の食の嗜好によるものではないことを理解していた一方、誤って摂取してしまったときの対応や症状への対応について理解は低かった。食物アレルギーのある子どもだけでなく、周囲を取り巻く人々の食物アレルギーに関する知識を深められるように、発達や興味に合わせた教材や学習機会など教育プログラムの作成の必要性が示唆された。
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