本研究は、精神疾患をもつ人々を対象として作成したベネフィット・ファインディング促進プログラムの介入効果を検証することを目的として実施した。対象者の選定基準は、地域で生活している20歳以上で精神疾患をもつ者とし、全8回のグループセッションを行うこととした。パイロット・スタディでは、ベネフィット・ファインディング、リカバリーのスコアの向上傾向が認められた。次に実施した無作為化比較試験には24名が参加し、有意な介入効果は認められなかったが、リカバリースコアには中程度の効果量が観察されたことから、本プログラムの介入効果が支持される可能性が示唆された。
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