研究課題/領域番号 |
17K17555
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研究機関 | 天理医療大学 |
研究代表者 |
高橋 里沙 天理医療大学, 医療学部, 准教授 (90596206)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2022-03-31
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キーワード | 飲酒 / アルコール / アフリカ |
研究実績の概要 |
本研究は、個人対象簡易減酒プログラムの質的評価結果をふまえて、集団を対象とした簡易減酒プログラムを地域住民(当事者)と共に開発し、その中~長期的 評価を検証することを目的に計画した。 昨年度のベースライン調査及び、初回の介入の実施後から、調査国におけるCOVID-19の発生と感染拡大により2回目以降の介入および評価を実施することが困難となっていた。 今年度もCOVID-19の感染状況は収まらず、海外渡航のみならず、ケニア国内の移動も断続的に制限される状況にあったため、介入および調査を再開することができなかった。調査地は、電気供給も安定しない地域であり、オンライン等に切り替えることは現実的でなく、人との接触を減らす代替案を考えることも容易ではない。持続可能なプログラムの考案という視点から、介入プログラムを地域住民と作成することを重視してきたため、すでに作成した介入プログラムの大幅な変更は研究の初期段階からのやり直しになる。現地に渡航することができない状況において、参加者及び、調査地の現状把握、また再度介入を再開する場合の、介入者のトレーニング、データコレクターのトレーニング、質の担保等、非常に困難な状況である。今後の変化も読みづらい状況であるが、研究期間及びプログラムの変更等を考えながら実施さん可能なスケジュールを再考する必要がある。 日本及び、ケニア国内の感染状況を注視し、研究参加者及び研究者等、本研究に関わる人の安全が確保されるよう再開の時期を考える
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
昨年度からのCOVID-19の影響により渡航できず、介入途中で延期になっている。海外渡航が困難である上、調査国においても国内移動が断続的に禁止される状況にあり、予定通り進めることができないため。
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今後の研究の推進方策 |
調査が再開されれば、介入を初回からやり直すことも考慮しなければならないと考える。現地の協力者と検討し、感染拡大状況や国の方針を見極めながら、今後の予定について考える必要がある。再開できるようであれば、延期している介入を実施し、評価する。
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次年度使用額が生じた理由 |
今年度実施予定であった介入と評価が実施できていないため、余剰金が発生している。次年度以降、遅れている研究を進めるにあたり、必要な予算を使用していく予定である。
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