本研究では、生後2週時点での沐浴の直前とその後30分、90分後の皮膚バリア機能の変化を明らかにした。生後3か月では、同一人物のクロスオーバー試験を行うことで、スキンケアによってバリアの変化に影響があることを明らかにした。さらに、生後2週間時点の皮膚常在菌叢は皮膚バリア機能を調整した後にもその後の皮膚トラブルの発症と関連することを初めて明らかにした。新生児・乳児の皮膚トラブルを防ぎ、健やかな皮膚の成長を促すために、今後の研究では、皮膚バリア・常在菌叢のどちらも視野にいれた、個別性に応じたオーダーメイドでのスキンケア方法の開発を検討していく必要がある。
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