本研究は、電極プローブを頭蓋下の広い範囲に分散配置し、感覚・運動に関わる神経活動を横断的に収集することによって、脳内に存在する任意の感覚・運動に関する情報の抽出を目指したものである。この目的のため、計画の前半期(~2019年)において、ラット脳を対象とした計測・刺激系を構築し、ラットを搭載して動作する全方位移動型ロボットを開発した。また、この過程で「自発的だが統制された歩行動作」を誘発する手法を着想し、実装・評価を行った。後半期(2020年~)には、神経信号の特徴量およびデコーディング手法について検討を行った。
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