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2019 年度 研究成果報告書

Akt持続活性による重症未熟児網網膜症の進展機構

研究課題

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研究課題/領域番号 17K17859
研究種目

若手研究(B)

配分区分基金
研究分野 眼科学
病態医化学
研究機関大阪大学

研究代表者

福嶋 葉子  大阪大学, 医学系研究科, 助教 (70647031)

研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2020-03-31
キーワード未熟児網膜症 / 血管新生 / 内皮細胞 / Aktシグナル / ノンコーディングRNA
研究成果の概要

重症未熟児網膜症では、眼内に過剰なVEGFが産生され異常血管新生が急激に進行する。病的環境を反映する高濃度VEGFに内皮細胞を長期暴露すると、細胞内シグナル伝達分子Aktの持続活性が誘導される。Akt持続活性を誘導した内皮細胞は細胞運動障害や血管透過性亢進を示す。また、網膜血管の内皮細胞でAktを活性化させると、正常環境でも未熟児網膜症に類似する異常血管が形成される。さらに、VEGF長期暴露により発現が誘導される新規ノンコーディングRNA がAktに結合し、Aktを持続活性化させることが明らかになった。これらの知見から新規ノンコーディングRNAが未熟児網膜症の重症化因子であることが示唆された。

自由記述の分野

眼科学

研究成果の学術的意義や社会的意義

未熟児網膜症でみられる異常新生血管は軽症例では自然消退する一方、重症例では異常血管はさらに増悪して網膜剥離を経て失明に至る。本研究では、重症化因子として内皮細胞のAktシグナルに着目した。病的環境において内皮細胞に誘導されるAkt持続活性という特異な現象を見出し、その活性調節機構を解明した。本研究の成果は、小児の主要な失明疾患である未熟児網膜症の病態解明と治療法開発に繋がると期待される。

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公開日: 2021-02-19   更新日: 2022-01-27  

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