研究課題
若手研究(B)
本研究の目的は精油の抗炎症効果を定量的に評価するスクリーニングシステムを確立することと、作用経路の違いによるアロマテラピーの効能の違いを明らかにすることであった。皮膚と気管支細胞に複数の精油を添加し、サイトカイン刺激による炎症に効果のある精油を数種類同定した。今回の研究によって、作用経路によって同じ精油でも発揮する作用が異なることが明らかとなった。
臨床免疫学
本研究では、アロマテラピーで用いられる複数の精油の中から作用経路ごとにより、効果的な抗炎症作用をもつ精油を科学的に明らかにすることができた。これにより抗炎症作用をもつ精油が、より有効かつ副作用のない方法で利用できる科学的根拠となる。今後さらに細胞内での作用機序や今回開発したスクリーニング方法で有効成分を明らかにすることで、アロマテラピーを用いた新しい炎症治療法への発展につながる。