半導体ガスセンサによる微量有機ガス検出は、ガスセンサを利用した医療診断に向け、期待されている。本研究では、新たな高精度ガスセンサ材料設計指針の確立に向け、露出結晶面を制御した異方性SnO2ナノロッドを合成した。得られたナノロッドを利用して、ガスセンサ特性を評価した結果、(110)面を露出したSnO2ナノロッドが従来のSnO2ナノ粒子に比べて高いセンサ感度を有することが明らかとなった。さらに、第一原理計算より、SnO2の(110)面が高いガス分子吸着特性を有することが明らかとなった。微量有機ガス検出に向け、金属酸化物粒子の露出結晶面は、重要な材料設計因子であることが明らかとなった。
|