個体培地上および液体培地上で1 時間、2 時間、3 時間のダークパルスノイズではノイズ同期はみられなかった。また、自然界において自然光の中に含まれるノイズ成分が、概日リズムの同期に対して何か役割があるのではないかという仮説は、今回の実験からは確認されなかった。 ノイズ同期現象のしにくさは生物の持つ概日リズムは数時間程度のノイズ刺激に対して頑健であることを示唆している。このことから、自然環境下に含まれるノイジーな刺激成分は 同期現象という観点からはおそらく無視されていることが予想される。これは野外の複雑な気候条件においても、ロバストにリズムを刻むことが示唆される。
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