研究課題
若手研究(B)
本研究計画では、下肢の末梢循環を促進させるIPCを解明の糸口として、腰背部の血流変化に注目し、末梢循環と腰部の血流量との関連を明らかにした。また、IPC実施による筋疲労への即時効果について検証した。本研究の結果、1)間欠的空気圧迫装置の周期性は腰背部で導出可能であり、2)腰背部の浅層血流増加は開始5分前後でプラトーに達するのを確認できたが、 3)姿勢保持筋の筋疲労を軽減させるような即時効果は見出すことができなかった。
リハビリテーション科学・福祉工学
間欠的空気圧迫装置(Intermittent pneumatic compression; IPC)の使用によって、腰背部ではIPCの加圧・減圧に同期した直接効果による血流変化を引き起こし、IPC終了後も腰背部の血流動態を促進させる可能性が示唆された。これらの結果は血管伸展性の改善は認められないが、IPCの長期使用で腰痛症状の緩和を報告した過去の研究結果を一部支持するものである。