研究課題/領域番号 |
17K17989
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研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
小口 悠紀子 広島大学, 人間社会科学研究科(教), 准教授 (70758268)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2022-03-31
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キーワード | 主述の不一致 / ねじれ文 / 日本語学習者の作文の問題点 |
研究実績の概要 |
2020年度に行った主な研究概要は以下の通りである。 1)学習者の作文の分析・ねじれ文の分類作業を行い,誤用になりやすい構文・語彙パターンを抽出した。また、中国語と韓国語を母語とする学習者に見られる共通点と相違点を比較考察した。これらの成果をもとに、台湾在住の共同研究者と共に作文コーパスデータ(YNUコーパス)の分析を行い、成果発表として、学会誌への論文投稿を行った。その結果、修正採択を経て、本論文が2021年秋に出版予定の全国学会誌に採択され掲載が決定した。なお、この論文に執筆した内容の一部は香港で開催された学会で口頭発表した内容を含む。 2)国際学会、及び、国内の学会において、日本語学習者の作文の問題点を調査した研究発表にオンラインで参加し、研究の動向を確認した。作文研究を行う研 究者との意見交換も行った。 3)同様の研究をしている海外(中国)の研究者と連携し、共同で研究を行なうための、話し合いを行った。特に中国語の母語の影響という観点から有意義な知見を得た。今後も引き続き、共同での調査、分析、執筆作業を行っていく。中国国内の大学への訪問予定があったが、コロナウイルス感染拡大の影響を考慮し、オンラインでの会議に変更した。 一方でコロナウイルス感染拡大の影響で、計画していた対面調査が中止になるなどの影響があった。これに関しては、既存のコーパスデータを採用して分析作 業、論文執筆を継続するよう新しい計画を立てた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
コロナウイルス感染拡大の影響で、対面での調査を行うことが難しくなったこと、また、調査依頼を予定していた海外在住の協力者が帰国することになったこと が影響し、当初の計画を変更する必要があった。ただし、執筆した投稿論文が採択されるなど、成果発表の機会に恵まれ、総合的にはおおむね順調に進展してい ると言える。
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今後の研究の推進方策 |
コロナウイルス感染拡大の影響で、対面での調査を行うことが難しくなったことから、調査計画を変更し、作文コーパスを用いた分析を通して、本研究の成果を まとめることを目指す。
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次年度使用額が生じた理由 |
コロナウイルス感染拡大の影響で、予定していた海外学会の参加や海外での調査が中止となったため、研究計画の変更を余儀なくされ、次年度使用額が生じた。使用計画については、研究継続に伴う物品の購入(所属研究機関が変更となり、研究継続に必要な物品の購入が必要)と研究成果の報告等に充てる。
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