有機半導体Br-BTBT-4の結晶構造解析とトランジスタ特性の評価を行った。先行研究のBTBT-C4はbi-layer型のへリングボーン配列を形成しているが、Br-BTBT-C4は従来通りのへリングボーン配列を形成していた。 ベンゾセレノベンゾセレノフェン(BSBS)を用いて、新規導体(BSBS)2AsF6と(BSBS)2SbF6を開発した。これらの錯体はこれまでに報告しているBTBT錯体と同型構造であった。伝導度はAsF6錯体で850 S/cm、SbF6錯体で650 S/cmであった。熱起電力は約15-17uV/Kであり、パワーファクターは15-24 uW/K2でとなった。
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