本研究は,スウェーデンの幼児教育における,学習者側の理解や能動的な意味形成を重視し,それを引き出すには教師による介入が欠かせないと考えるアプローチの理論的枠組みを整理し、日本の幼児教育における展開可能性を検討することを目的とした。文献検討を通じて、Listening pedagogyの中心的概念であるドキュメンテーションにかんする理論的整理をおこない、日本の幼児教育における位置づけとの差異を明らかにした。また、日本の保育施設における実践研究を通じて、日本の文脈に依拠したアプローチの展開を検討した。
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