• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2019 年度 研究成果報告書

新生児慢性肺疾患における細胞内抗酸化物質チオレドキシンの重要性に関する研究

研究課題

  • PDF
研究課題/領域番号 17K18156
研究種目

若手研究(B)

配分区分基金
研究分野 胎児・新生児医学
小児科学
研究機関日本大学

研究代表者

長野 伸彦  日本大学, 医学部, 准教授 (90794701)

研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2020-03-31
キーワードチオレドキシン / 新生児慢性肺障害 / 新生仔マウス / 高濃度酸素暴露 / 肺胞発達遅延の抑制 / 炎症性マーカーの上昇抑制 / マクロファージの遊走抑制
研究成果の概要

高濃度酸素投与は、新生児肺障害を治療するのにしばしば用いられるが、長い期間の高濃度酸素投与は新生児慢性肺疾患のリスクを増加させる。一方で、細胞には過度の酸化ストレスから保護するための抗酸化システムがあり、TRXは抗酸化物質の中に含まれる。成獣の肺障害マウスモデルについてのTRXの防御効果は、すでに多く報告されている。我々は今回の研究でTRXが新生仔マウスの高濃度酸素性肺障害に対しても防御効果があることを示した。その防御効果の一因は、TRXが炎症性マーカーであるIL-6 、MCP-1、CXCL2の肺内mRNA発現を有意に減少させ、マクロファージの遊走を阻害するためと考えられた。

自由記述の分野

周産期医学

研究成果の学術的意義や社会的意義

TRXトランスジェニックマウスは新生仔期高濃度酸素暴露による高濃度酸素性肺傷害に対する防御効果を示した。炎症性マーカーであるIL-6 、MCP-1、CXCL2の肺内mRNA発現が有意に減少し、マクロファージの遊走を阻害した。本研究結果から、ヒト組み換えチオレドキシン蛋白は新生児慢性肺障害に対して有効である可能性があると考えられるが、臨床応用に向けては、新生児慢性肺障害マウスモデルに対するヒト組み換えチオレドキシン蛋白の有効性を検証する必要がある。

URL: 

公開日: 2021-02-19  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi