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2021 年度 研究成果報告書

非特異的腰痛患者における体幹前傾保持時間が身体に及ぼす影響について

研究課題

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研究課題/領域番号 17K18203
研究種目

若手研究(B)

配分区分基金
研究分野 疼痛学
リハビリテーション科学・福祉工学
研究機関新潟リハビリテーション大学(大学院)

研究代表者

北村 拓也  新潟リハビリテーション大学(大学院), 医療学部, 講師 (60769727)

研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2022-03-31
キーワード脊柱変形 / 腰部多裂筋 / 慢性腰痛 / 病態 / 血流循環動態 / 運動療法
研究成果の概要

本研究における主となる成果は2点あり,1点目が腰痛者における脊柱近傍の骨格筋の血流循環動態を明らかにした点である.腰部および頸部の脊柱近傍の骨格筋は前屈みになると血流が低下し,腰反りになると増加することが示された.加齢等により腰が曲がり,腰痛を患っている場合,腰背部筋の筋血流が低下してしまっている可能性が示唆された.
2点目は上記結果を踏まえた運動療法プログラムの有用性を証明できた点である.腰曲がりの腰痛患者に血流改善を主とした運動プログラムを実施したところ,手術適応レベルの変形にも関わらず53名のうち7割以上に腰痛軽減を認め,血流改善運動の有用性を認めた.

自由記述の分野

慢性腰痛 脊柱変形 運動療法

研究成果の学術的意義や社会的意義

これまで,腰痛の原因究明は多方面から行われてきたが,腰曲がりの腰痛者に生じている腰痛の原因究明はほとんどされてこなかった.90年代後半に脊柱管狭窄症の一症状である間欠性破行に腰背部筋の血流循環が関与するとの報告がされた程度であった.腰曲がりの腰痛患者に対する運動療法を実施する中で,改めて腰背部筋の筋血流の改善が症状軽減に影響するのではないかとの印象を経験し,それを明らかにしたのが本研究となる.
全ての腰曲がり患者に対して腰痛軽減を確認することはできなかったが,対象とした7割に腰痛だけでなく痺れ症状も軽減することができ,腰痛治療の発展に大きく寄与できる結果が得られたと考えている.

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公開日: 2023-01-30  

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